令和3年12月定例会 12月3日

◯7番(中村直行) 新政令和の中村直行でございます。議長の許しをいただきましたので、通告に従い2議題9項目について質問をさせていただきます。
 子育てしやすい環境づくりについて、お伺いをいたします。
 私は、政治活動の中で、子育てしやすいまちに取り組んでいくとお約束をしております。社会を挙げての子育て、働きながらに子育ても両立させるワークライフバランス、子育て世代をどのように支えるかが地域の少子化対策の強化につながると考えております。政府も、平成24年から子ども・子育て支援法を制定し、子ども及び子どもを養育する者に必要な支援を行い、健やかに成長することができる社会の実現に寄与することを明示しております。子育て世代が安心して産み育てられるまちを目指して、本市の取り組みについて確認をしたいと考えております。
 私は、2歳の孫がおり、しかもひとり親世帯であります。1歳児より保育園を利用しており、現在は就業と子育てを両立しております。これも、ひとえに保育園や幼稚園、認定こども園などの子育て支援のおかげと感謝するところでありますが、休日にお仕事をされてみえる保護者も大勢ありますし、突然の用事や育児疲れ、求職活動などで一時的、あるいは特定の期間、お子さまを預けたい保護者もみえます。
 そこで、本市の現況についてお尋ねします。
 質問要旨(1)本市における一時保育の現況はどのようですか。

◯議長(神谷雅章) 子ども部長。

◯子ども部長(榊原稔裕) 現在の一時保育につきましては、公立園が室場保育園、一色西部保育園、一色東部保育園、白浜保育園、鳥羽保育園の5園、私立園が恵保育園、熊味保育園、くさの実保育園、にしのまち保育園、はずみやこ幼稚園の5園、合わせて10園で実施しております。
 また、利用実績といたしましては、令和元年度が8園で実施し、延べ1万6,073人、1園当たり2,009人、令和2年度が8園で実施し、延べ1万2,201人、1園当たり1,525人、令和3年度は10月末時点で延べ7,906人、1園当たり790人でございまして、令和2年度、3年度はコロナ禍の影響で利用者が減少している状況でございます。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) 再質問します。一時保育において、利用申し込みが前月の15日までとのことでありますが、急に仕事や用事にも対応できるよう緊急的な受け入れも考えませんか。

◯議長(神谷雅章) 子ども部長。

◯子ども部長(榊原稔裕) 一時保育の受け入れにつきましては、利用人数に応じて配置基準に見合った職員を配置しなければならないため、原則、前月15日までに申し込みをいただくこととしておりますが、ご指摘のような緊急的に利用の必要が生じた場合につきましては、利用定員に余裕がある園で受け入れを柔軟に対応しておりますので、園へご相談いただきたいと思います。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) 急な仕事や突然の用事は社会ではつきものであります。核家族化が進む中で、頼れるところは行政しかない方々も多くみえます。柔軟に対応しているとのことで安心しました。
 次の質問にまいります。保護者の就労等の事情により、日曜日または祝日にご家庭で保育が受けられない児童に対する支援に休日保育があります。こちらは入園が前提となり、個人事業や飲食業、小売業に携わる方が多いと考えられますが、休日保育の利用状況はどのようですか。

◯議長(神谷雅章) 子ども部長。

◯子ども部長(榊原稔裕) 現在、休日保育につきましては、八ツ面保育園と矢田つぼみ保育園の2園で実施をしております。利用実績といたしましては、令和元年度が延べ1,405人、令和2年度が延べ1,162人、令和3年度は10月末現在で延べ661人でございまして、休日保育におきましても令和2年度、3年度はコロナ禍の影響で利用者が減少している状況でございます。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) 再質問します。休日保育において、利用申し込みが前月10日までとのことでありますが、急な仕事や用事にも対応できるよう緊急的な受け入れも考えませんか。

◯議長(神谷雅章) 子ども部長。

◯子ども部長(榊原稔裕) 休日保育の受け入れにつきましても、職員配置の都合上、利用定員を設けておりまして、前月の10日までに申し込みをいただくこととしております。ご指摘のような緊急的に保育の必要が生じた場合につきましては、利用定員に余裕があれば対応するようにしておりますので、ご相談いただきたいと思います。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) 次の質問にまいります。地域を回り、住民の皆様の声を聞いていると、子どもがおたふく風邪やインフルエンザにかかって、熱は下がったけれども待機期間があって仕事が休めない、どうしたらいいのか分からないといった声がありました。本市における病児・病後児保育の取り組みについて、お尋ねいたします。
 質問要旨(3)病児・病後児保育はどのようですか。また、現状において課題はありませんか。

◯議長(神谷雅章) 子ども部長。

◯子ども部長(榊原稔裕) 現在、病児・病後児保育につきましては、エルザの家では病児・病後児保育を実施しており、利用実績といたしましては、令和元年度が139人、令和2年度が13人で、令和3年度は50から70人程度と想定をしております。また、中野郷保育園では病後児保育を実施しており、令和元年度が41人、令和2年度が12人で、令和3年度は39人程度と想定しておりまして、ともに令和2年度、3年度はコロナ禍の影響で利用者が減少している状況でございます。
 なお、中野郷保育園につきましては、本年度末に園舎の建て替えが完了し、令和4年4月から新園舎での受け入れが始まり、施設面での充実が図られる予定でございます。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) コロナ禍における減少傾向とのことですが、まだまだ本市が病児・病後児保育に取り組んでいることを知らない保護者も多くみえるのではないかと考えます。
 そこで、質問要旨(4)病児・病後児保育について、市民に対してきめ細やかな周知を図りませんか。

◯議長(神谷雅章) 子ども部長。

◯子ども部長(榊原稔裕) 病児・病後児保育の市民への周知につきましては、本市ホームページで実施施設の紹介をしているほか、毎年度初めには各園を通じて保護者へチラシを配布するとともに、保育園等の玄関などに掲示をして周知を図っております。
 なお、今後につきましては、西尾市LINE公式アカウントなどの情報発信ツールを活用し、よりきめ細やかな周知が図れるよう努めてまいります。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) ぜひとも、PRに注力をしていただいて、エルザの家やほほえみだけでは数が足らないときには、豊橋の市民病院やあま市民病院などの他市町のようにひまわり保育所、西尾市民病院内の保育所ですけれども、住民が利用できるような病児保育事業を充実させることをご期待いたします。
 次に、障害を持つ児童の保護者の方に対する見守りサービスについて、お尋ねをいたします。
 質問要旨(5)日中一時支援サービスの現況はどのようですか。また、利用者や事業者からの要望や課題はありませんか。

◯議長(神谷雅章) 健康福祉部長。

◯健康福祉部長(簗瀬貴央) 日中一時支援の利用状況については、障害児の3年間の推移として、平成30年度の利用者数が106人で、延べ8,811回の利用があり、令和元年度が95人で7,385回、令和2年度が76人で6,430回となっております。ここ数年減少傾向にあるのは、新型コロナウイルス感染症の影響でサービスの利用控えがあったことや、事業者がサービスの提供を一時休止したことなどが考えられます。
 課題につきましては、日中一時支援を放課後等デイサービスの補完として利用される場合が多い中で、現在、放課後等デイサービス事業所の定員が飽和状態にあることから、支給日数の上限を設定しているため、相対的に日中一時支援の需要が高まり、こちらも支給調整が必要となっており、必ずしも希望どおりにできていないことが挙げられます。
 また、日中一時支援の内容は、主に見守り等を行うものですが、明確な基準がなく、事業所の方針によるところが大きいため、市としては、その独自性を尊重しつつ、事業所によって格差が生じないようにサービスの質を維持・向上させていくことが課題と考えています。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) 日中一時支援事業所の利用状況は減少傾向にある、逆に放課後等デイサービスが飽和状態にあるとのことであります。事業所からの要望というか、声を聞いてきますと、利用者不足で経営が厳しい事業所もあるそうです。環境整備に対するコストがかけられない、今後の存続も検討せざるを得ない大変厳しい声もお聞きしております。ぜひ、支給日数の調整や広報など、再度、調査・検討していただき、いざというときに施設に入れるように努めていただきたいと考えます。
 再質問します。令和4年4月より愛知県立にしお特別支援学校が開校しますが、市内で同校に通う児童の増加に伴い、発達障害や肢体不自由の障害児に対するサービスの受入れ体制について、どのように考えておられますか。

◯議長(神谷雅章) 健康福祉部長。

◯健康福祉部長(簗瀬貴央) 新たに特別支援学校が開校することに伴い、市内において放課後等デイサービス、日中一時支援など、障害児を対象としたサービスの需要が高まると思われます。その需要に応えるべく学校周辺等で新たに開設したり、計画したりしている事業所もあり、本市としましては、認可機関である県との調整について協力するなど、必要なサービスの提供体制の確保に努めていきたいと思います。特に、放課後等デイサービスは、発達障害児を主とする事業所は一定数あるものの、肢体不自由児や医療的ケア児に対応できるところが数少ない状況ですので、今後とも事業者に取り組みをお願いしていきたいと思います。
 また、日中一時支援など、さまざまなサービスと組み合わせていくことも有効であり、相談支援において各サービスの特徴を生かしながら利用計画を調整していくことも必要と考えます。
 なお、サービスを増やしていくことと同時に、サービスの質の維持・向上が重要であり、県と協力して事業所の実地指導を進めてまいります。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) 開校まで間近となっておりますので、1日も早く肢体不自由児や医療的ケア児に対応できる事業所を選定して、保護者の皆様が安心して通学できるよう体制を整えることを期待します。
 まとめとして、子育てしやすい環境づくりには、このほかにも結婚から出産、産後ケア、子育てまで切れ目のない支援の取り組みが必要だと考えております。
 今後も、本市におきましては各部局をまたぎ、より包括的な人にやさしい、人に寄り添った支援策を追求されることをご期待して、次の議題にまいります。
 障害者福祉サービスの向上についてであります。
 先日、視覚障害をお持ちの方々や介助をされてみえる方々と、ワークショップを開催いたしました。普段の生活での困り事や福祉制度、また行政に対するご意見など、多岐にわたり活発な意見交換をすることができました。人が得る情報の8割から9割は視覚に由来します。目が見えない、見えにくい視覚障害をお持ちの方は、令和2年度ですが、市内には266人おみえになります。また、障害福祉全体でみますと、身体障害者手帳をお持ちの方は1級から6級の総計で5,020人、西尾市の市民の約3%みえます。1級と2級の重度の方で43.7%、種類別割合は肢体不自由が52.4%、次いで内部障害が32.4%となっております。知的障害があると判定され、療育手帳所持者は令和2年度ですが1,302名、年々増加傾向にあります。知的障害を伴わない精神障害や発達障害が一定の状態にあることを認定される精神障害者保健福祉手帳、通称みどりの手帳所持者は1,372人もみえます。生まれたばかりで障害を持つ方や、事故や病気により障害を持つ方、私たちはいつそのようになるか分かりません。高齢者福祉、介護保険、子ども家庭福祉、障害福祉、生活保護と、人にやさしいまちづくりの実現について、多岐にわたって地域福祉に取り組んでいかねばなりません。そのような観点から、お尋ねをいたします。
 質問要旨(1)タクシー料金助成事業について、1枚当たり500円のチケットであるが、利便性の向上のため250円のチケットを発行しませんか。

◯議長(神谷雅章) 健康福祉部長。

◯健康福祉部長(簗瀬貴央) 心身障害者福祉タクシー料金助成事業につきましては、1枚当たり500円のタクシーチケットを年度内に最大48枚、ただし継続的に週2回以上通院が必要な方には最大96枚交付しており、1回の乗車につき4枚まで利用可能です。チケットからの釣り銭は出せないため、端数は現金との組み合わせにより支払っていただくことを前提としております。
 この制度は、平成3年度に開始して以来、補助額の増額や交付枚数の引き上げなどの改正を経て現在に至っており、当事者の方に定着し、それぞれ工夫して使用されていると考えております。タクシー助成は、障害者の日常生活を支援する1つの方策であり、全てのタクシー需要に対応するものではなく、またチケットを細分化することで現場の取り扱いが煩雑になることや、チケット発行にかかる経費や支払いにかかる事務的な負担が増加することなどから、現行どおりの運用とすることにご理解いただきたいと思います。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) 現場の取り扱いに関しては、ある程度理解はできますが、最近ではSuicaやPayPayなどの電子マネーの決済もあります。お釣りは要りません。実際に利用されておられる声として受けとめていただき、柔軟な対応を求めたいと考えます。
 再質問します。タクシーの利用に際して、幡豆地区から西尾市民病院まで行くには15キロメートル、料金にして6,000円ほどかかります。本市では、現在は1カ月当たり2,000円の福祉タクシーチケットの助成をしておりますが、さらに拡充させ利便性を向上させるお考えはありませんか。

◯議長(神谷雅章) 健康福祉部長。

◯健康福祉部長(簗瀬貴央) ご指摘のとおり、幡豆地区から西尾市民病院にタクシーのみで通院することを考えた場合、高額な負担が生じることとなります。しかしながら、このタクシー助成は、障害者が日常生活を送る上で利便向上の一助とするものであり、通院に限らずさまざまな利用が考えられますが、遠距離の移動の全てをタクシーのみで賄うことを想定しているものではありません。中心市街地とそうでない地域の利便性の差や、公共交通空白地の問題は障害者に限ったことではなく、公共交通機関を含めたまちづくり全体の課題であり、この問題に対して障害者福祉タクシーの助成を拡充することは現時点では考えておりません。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) 福祉タクシーはドア・ツー・ドアで、自宅から目的地まで移動ができる大変利便性の高い交通の手段であります。市民が病院に行くのに対して、地理的に余りに格差が大きくありませんか。基本的には、くるりんバスを利活用すべきだとは思いますが、幡豆町や吉良町の山間部において、きめ細かい公共交通の運行は大変難しいと考えております。また、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は無料で利用はできますが、視覚障害をお持ちの方などの介助者は1乗車につき200円かかります。このことも改善点であると考えられます。
 そこで、市長にお伺いをいたします。先ほどの答弁で、公共交通機関を含めたまちづくり全体の課題と言われました。そもそも、このコミュニティバスは高齢者や障害者、学生や児童など交通弱者の交通手段が失われないためにあるのか、中心市街地活性化や公共交通空白地区の解消などを目指し、より多くの住民に対する交通手段なのか、市長の見解をお伺いいたします。

◯議長(神谷雅章) 市長。

◯市長(中村 健) 西尾市のコミュニティバスにつきましては、移動手段を持たない交通弱者の外出の機会を保証し、日常生活における通院や買い物などにご利用いただくことなどを目的に、広域を移動する鉄道や路線バスを補完する形で西尾地区を六万石くるりんバス、一色地区をいっちゃんバスとして運行しているものでありますので、交通空白地ですとか、中心市街地ですとか、そういった分け方というよりは、幹の部分はバスで、枝葉の部分はいこまいかーなどの形で補完していくということですので、中心市街地については民間のバス路線もある程度走っているでしょうし、電車もありますので、そういった意味では基本的には空白地対策ということの要素が大きいのかなというふうに考えています。
 これまでのやり取りを含めて、少し意見を申し上げますと、それに当たっては当然、障害者の方ですとか、障害がない方ですとか、そこは差別するつもりもないですので、障害のある方もない方も利用しやすいような環境整備に努めていく必要はあると思いますし、そちらについては1つ1つ課題があれば解決に向けて取り組んでいく思いであります。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) ありがとうございます。コミュニティバスの明確な定義は、実は存在しておりませんでした。まちづくりや外出支援と連携した、政策的にもより多くの住民の利便性を追求し、かつ介助者への支援もご提案させていただき、次の質問にまいります。
 先日、視覚障害をお持ちの方が愛知県からの封筒に点字にて、マイナンバーカードの申請が点字入りの封筒で大変安心できたとおっしゃられておりました。山口県岩国市においても、平成28年より点字入りの封筒使用を始めたそうです。また、点字の打刻には就労支援B型事業所に委託していました。
 質問します。視覚障害のある方が、本市の郵便を見過ごさないよう封筒に点字用郵便を充実させませんか。また、点字郵便の作成を福祉的就労に活用しませんか。

◯議長(神谷雅章) 健康福祉部長。

◯健康福祉部長(簗瀬貴央) 視覚障害のある方への情報の伝え方に配慮することは必要なことと考えております。まずは、福祉課から送付する封筒への点字記載についてご意見を参考に、今後、実施を検討していきたいと思います。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) まさに、袋小路の暗闇に一縷の光が差しました。前向きな答弁として、ご期待をいたします。その際は、ぜひとも就労支援事業所への委託も検討していただきたいと考えております。
 次の質問にまいります。質問要旨(3)視覚障害のある方が、くるりんバスやいっちゃんバスの乗降口の段差で転倒する危険があります。市内の停留所の危険箇所を点検し、かつ安全な停留所に改善しませんか。

◯議長(神谷雅章) 市民部長。

◯市民部長(小林明子) 市が運行するコミュニティバスは、高齢者や子どもでも乗り降りがしやすいよう床面を低い構造として、乗降ステップをなくしたノンステップバスの小型バス車両を導入しております。コミュニティバスのうち、米津線・西野町線、福地線、いっちゃんバスにおいて、交通空白地をカバーするため、大型の車両での擦れ違いが困難な道路幅の狭いルートを走行していることから、小型バス車両ではなく、ジャンボタクシー車両を導入しております。ジャンボタクシー車両におきましても、視覚障害者や高齢者が乗り降りしやすいよう、ドアが開いた際に自動でステップが出る仕様とするなど、段差の解消に努めております。
 また、市内の停留所における危険箇所でございますが、今後、改めて全停留所を点検するなどし、安全の確保に努めてまいります。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) 点検する際には、ぜひ目隠しをして白杖を持って、視覚障害をお持ちの方と同じように乗降してみていただきたいと存じます。よろしくお願いします。
 次の質問にまいります。質問要旨(4)障害福祉サービスを利用してきた方が、65歳という年齢に到達したときに介護保険サービスが優先されますが、本市における利用者負担軽減の取り組みはどのようですか。

◯議長(神谷雅章) 健康福祉部長。

◯健康福祉部長(簗瀬貴央) 障害福祉サービスから介護保険サービスに移行した場合の利用者負担については、移行をスムーズにすることを目的として、平成30年度より高額障害福祉サービス等給付費の中に新たな軽減措置が盛り込まれています。
 制度の概要としましては、障害福祉サービスでは利用者負担がゼロ円となっている市民税非課税世帯と生活保護世帯を対象とし、障害支援区分が2以上であり、居宅介護や生活介護などのサービスを65歳に達する前の5年間利用していた場合、介護保険移行後も同様のサービスを利用していた際の負担額を後から支給することで、実質的にゼロ円とするものです。福祉課では、本制度に基づき、長寿課介護保険担当と連携を取りながら該当者を定期的に抽出し、支給事務を行っています。
 なお、65歳到達後も介護保険にないサービスや、介護度が高くサービスが不足する場合は、必要性を勘案した上で障害福祉サービスを支給し、利用者の生活に支障が出ないよう配慮しております。

◯議長(神谷雅章) 中村直行議員。

◯7番(中村直行) 軽減措置があるとお聞きし、安心しました。地域社会での共生の実現に向けて、ぜひ障害福祉サービスに支障を来さず、利用者が置き去りにされないよう努力をしていただくことを求めます。
 今後も、住民が住んでいてよかったと思われる西尾市へ、幸福度の高いまちづくりに奔走してくださることを祈念し、質問を終わります。ありがとうございました。
      〔7番 中村直行 降壇〕